しぼった後のカボスの皮、そのまま捨てちゃってはいませんか?
実はカボスの皮は、油汚れと水垢汚れの両方に効く万能お掃除道具として使う事ができるんです。
今回はカボスの皮を使った簡単お掃除術を紹介します。
水垢汚れにはクエン酸
水垢汚れを落とすには、カボスの酸っぱい成分「クエン酸」が効果的です。
水垢はアルカリ性の汚れなので、酸性のクエン酸が汚れを中和して落としてくれます。
カボスはレモンに比べて2倍ものクエン酸を含んでいるので、その効果も抜群です。
- シンクや蛇口の水垢
- お風呂の石けんカス
- ガラスや鏡のくもり
- 湯飲みの茶渋
皮の内側の白い部分を汚れに当てて、ゴシゴシとこすりましょう。
一般的なカボスの皮は分厚いので、ボロボロにならずしっかりこすれますよ。
クエン酸には殺菌・消臭効果があるので、におい消しとしても優秀です。
油汚れにはリモネン
油汚れを落とすには、カボスの香り成分「リモネン」が効果的です。
リモネンは油と溶け合う性質があるので、汚れを浮かせて簡単に拭き取ることができるようになります。
- コンロまわりやグリル
- キッチンの換気扇
- 電子レンジの中
- クレヨンや油性ペン
電子レンジを掃除するときは、カボスの皮をそのまま入れて、5分ほど温めましょう。
蒸発したリモネンが、レンジ内にこびりついた油を溶かしてくれます。
後はさっと拭き取るだけ。皮の白い部分で拭けば、たんぱく質由来のアルカリ性の汚れもまとめてきれいにできますよ。
一方、リモネンは皮の外側に多く含まれているのですが、油汚れをこするにはちょっと使いづらいですよね。
そんなときは、カボスの成分をたっぷり含んだ万能洗剤「カボススプレー」を手作りしちゃいましょう。
万能洗剤「カボススプレー」
カボスの皮を煮出して作る「カボススプレー」は、クエン酸の対水垢効果とリモネンの対油汚れ効果に、つや出し効果と消臭効果まで加わった、天然の万能洗剤です。
カボススプレーの作り方
- 水400mlを鍋に入れ、沸騰させます。
- 沸騰したお湯にカボスの皮4つ分を入れて煮詰めます。
皮をよく押しつぶしてあげるのがポイントです。 - 20分ほど煮詰めたら火を止めて冷まします。
- スプレーのボトルに入れて完成です。
カボススプレーの使い道
- お風呂に吹きかけて水垢掃除に
- コンロに吹きかけて油汚れ掃除に
- クレヨンや油性ペンの落書き掃除に
- ぞうきんに吹きかけて床のワックスがけに
- 靴箱に吹きかけて臭い消しに
汚れが特にひどい場合は、スプレーを吹きかけた場所に布巾をかぶせて、パックの状態にしておくと効果大です。
じんわりとしみ出た汚れが布巾に吸収されて、簡単に拭き取れるようになります。
素材によってはシミになることがあるので、床など広い場所の掃除に使うときは、目立たない場所で試してから使いましょう。
ここのお掃除にはNG
とっても便利なカボススプレーですが、使用できない場所もあります。
- 大理石:アルカリ性の大理石はクエン酸で表面が溶けてしまいます。
- 水回り以外の金属:コーティングがされてない金属は酸でさびてしまいます。
- ゴム製品:リモネンは油以外にもゴムやポリスチレン、発泡スチロールなども溶かしてしまいます。
使い切る目安
リモネンは酸化しやすい成分なので、1週間以内には使い切るようにしましょう。
皮を新聞やざるに置いて、カラカラに乾燥させてから保存しておくと、使いたい時すぐにスプレーを作れるので便利ですよ。
まとめ
カボスの皮は、水垢汚れにも油汚れにも効果的です。
さらにカボススプレーを作ってしまえば、お掃除がより手軽になります。
みかんよりも爽やかなカボスの香りは心のリラックスにもうってつけです。
カボスを掃除に活用して、毎日の掃除を楽しくしちゃいましょう。