謎解きもののゲームや小説でたまに登場するあぶりだし。
ロウソクが無くても、今の時代ならオーブントースターで安全に再現ができますよ。
今回はカボスとオーブントースターを使ったあぶりだしのやり方と、あぶりだしの仕組みを紹介します。
あぶりだしで準備するもの
- カボス
- 筆
- 紙
カボスが無ければレモンやみかん、お酢など、酸っぱいものがあればOKです。
また、筆の代わりに割り箸や綿棒、はたまた指で直接書いても楽しめます。
紙は厚手のものを用意すると、きれいに浮かび上がりやすいですよ。
あぶりだしの手順
あぶりだしのやり方はとっても簡単です。
まず、カボスの果汁をしぼったら、筆に果汁を付けて好きな文字や絵を紙に書きます。
紙が完全に乾いたら、オーブントースターに入れて加熱してみましょう。
するとあら不思議、カボス果汁を塗ったところが浮かび上がってきますよ。
あぶりだしのポイント
あぶり出しのポイントは、何度か重ね塗りをすることです。
特に文字の「はらい」の部分などは薄くなりがちなので、重ね塗りしてしっかりとカボス果汁を染込ませると良いですよ。
あぶりだしの注意点
オーブントースターで長い時間加熱しすぎると、紙が発火することがあります。
加熱している間は目を離さず、文字が浮かび上がったらすぐに取り出すようにしましょう。
おおよそ1分も加熱すればちゃんと浮かび上がってきますよ。
あぶり出しの原理
そもそもどうしてあぶり出しができるのかというと、それはカボスの酸が紙を焦げやすくしているからなんです。
紙はセルロースという繊維でできており、このセルロースはたくさんの水分を抱えることができます。
水分が含まれているものはそう簡単に焦げたりはしません。
焦げるより先に水分を蒸発させる方に熱がうばわれてしまうからです。
煮物を作ってる時に中の大根が先に焦げたりはしませんよね。
しかし、カボスのような酸っぱいものを紙に塗ると、カボスの酸がセルロースを変化させ、水分を抱えきれなくしてしまいます。
そのため、水分がない、カボスを塗った部分だけが焦げやすくなり、オーブントースターで焼くと文字が焦げ目として浮かび上がる、という訳です。
まとめ
カボスを使ったあぶりだしのやり方とその仕組みについて紹介しました。
カボス香る秘密のお手紙は、おしゃれな贈り物としても使えるかもしれませんよ。
オーブントースターなら直接火を使うよりは安全ですが、遊ぶときは必ず親と一緒に楽しむようにしましょう。