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カボスを育て始めて3年がたち、木も立派に育ってきたのに一向に花を咲かせる気配が無い・・・
まだまだ序盤と言える段階なので焦る必要は無いですが、せっかくなら早々に花を咲かせ、丸々とした実を付けて欲しいですよね。
今回は、そんな時に試して欲しい、花を咲かせるための3つの対策を紹介します。
1.水やりと日当たりを見直そう
水やりと日当たりはカボスを育てる上でも重要な要素です。
特に鉢植えの場合は水やりや日当たりが不十分になりやすいので、今の状態をよく見直してみましょう。
まずは水やりについて。庭植えの場合は雨に任せるだけでも十分ですが、雨が降らない暑い日が何日も続いた時は土が乾ききらないように水を与えてください。
鉢植えの場合は、土が乾く度に水をたっぷりと与えます。目安としては春・秋は2~3日に1回、夏は毎日、冬は1週間に1回程度与えればOKです。
また、土の表面に敷き藁をしたり苔を生やしたりすると、水の蒸発が抑えられて水もちが良くなるので、乾燥を防ぎやすくなりますよ。
次に日当たりについて。カボスの木は日に当たれば当たるほど元気に育っていきます。
庭植えの場合は剪定で混み合った枝を取り除き、日の光がなるべく多くの枝葉に当たるようにしましょう。
鉢植えの場合は剪定に加えて、鉢を置く場所も大切です。
時間による影の動きも考えて、日当たりと風通しが良い軒下に置きましょう。
なぜ軒下なのかというと、葉や実が雨でぬれるとカビが原因の病気にかかりやすくなるからです。
カボスは病気に強い木ではありますが、雨にぬれず、さらに風通しの良い場所に置いておくと、こうした病気を防ぐことができます。
軒下の日当たりが悪い場合は、普段は日当たりの良い場所に置いておき、梅雨や嵐の時だけ軒下に引き上げるようにすると効果的ですよ。
2.肥料をリン酸メインに変えてみよう
肥料の3大要素はチッ素・リン酸・カリウムです。
チッ素は葉・茎、リン酸は花・実、カリウムは根っこの生育を促すために必要となります。
油かすなどの有機肥料はゆっくりと長く効果が続き、土のふかふか具合や水はけを良くしてくれますが、油かすの中で多くを占めている栄養素はチッ素です。
そのため油かすだけを与えていると、葉っぱばかりが茂って花や実が付きにくくなってしまいます。
花を付けて欲しいなら、リン酸の割合が多い肥料を使うか、骨粉や溶リンなどを混ぜてリン酸を補ってあげると良いでしょう。
3.剪定すべき枝を見極めよう
カボスの花は伸びた枝の先端に咲きます。
剪定の時に枝の先端ばかりを切ってしまうと、せっかく付いた花芽を切り落とす結果になってしまうので、剪定する枝の見極めは重要です。
剪定の時期は木が休眠していてなおかつ寒すぎない3月頃が最適ですが、この時期は枝の先端に花芽が付いており、さらにカボスは花芽と葉芽の区別がつきにくいので、切るべき枝を見極めるのは難しいです。
なので3月の剪定は、上向きに伸びすぎた枝(徒長枝)や混み合った枝をすく程度にしておくと良いでしょう。
一方で、6月中旬~9月に伸びてくる夏枝や秋枝は花芽がめったに付かないので、さっさと間引いてOKです。
夏枝や秋枝は、断面が三角形、ミカンハモグリガのせいで葉が白っぽい、伸び始めなのでまだ短い、といった特徴があり見極めやすいので、花が咲く春枝を間違って切る心配がかなり少なくなります。
そのため、3月の剪定で枝を見極めるのはまだ難しいという方は、6月中旬~9月に夏枝と秋枝をこまめに切り、3月の剪定で全体の形や風通しを整えるというやり方にすると、花芽を残すことができますよ。
まとめ
カボスの木になかなか花が咲かないという時に試してほしい3つの対策を紹介しました。
- 水やりと日当たりを見直す
- 肥料をリン酸メインに変える
- 剪定すべき枝を見極める
冒頭にも書きましたが、育て始めてまだ2年目や3年目であるなら、焦る必要はありません。
カボスの木自身の成長を見守り、花や実を付けるのをゆっくりと待ちましょう。
ちなみに庭植えより鉢植えにした方が一般的に早く実がなります。
鉢植えでは根の生長が制限されるため、早く子孫を残そうと実を付ける方に栄養が使われるのに対し、庭植えでは大きく育つ余裕があるのため、木の成長の方にどんどん栄養が使われてしまうためです。
しかし木が小さい分、鉢植えでは実がなる数が限られてくるので、早く実る方が良いか、たくさん実る方が良いか、好みや使い道に合わせて決めると良いですよ。